スチームパンクシリーズをおもふ

バナー貼っただけなのもあれなので、これまでのスチームパンクシリーズを振り返る……というか特に好きな2本、セレナリアとインガノックについて愛を綴ります。雰囲気語りで曖昧主義です。
暴走して駄文になる!こりゃあ!


※以下ネタバレを含みます。


まずはじめに。
・同じ世界を舞台にしたおはなし。時系列(蒼天→赫炎→漆黒→白光)
・作品それぞれ独立性があり、単体で遊んでも楽しめる内容になっている。
・1作品ごとに、1年ずつ劇中の時間が経過している。
私がこのシリーズに入ったのは赫炎のインガノックからです。上記の前提も知らず読み進めましたが、問題なく楽しめました。
その後シャルノス、セレナリア、ヴァルーシアの順番でやっちゃいましたが、壮大な世界観に驚かされました。物語ありきではなく世界を見事に創られていて、どこか一部分を切り取ればそれは物語になってしまう。シナリオを書くとき、「あがってきたキャラデザを見たらキャラクターが動き出して書ける」と仰っていた某シナリオライターさんがいましたが、このスチームパンクシリーズでは“世界が動き出す”という印象があります。楽しそうです。勝手な想像ですが。ドラえもんひみつ道具「地球セット」を彷彿とさせます。
私がスチームパンクシリーズに感じている魅力はそんな世界観です。
独立性があってどの作品から入っても問題はないですが、時系列の順番通りにやるのがやはり良いです。
壮麗な世界観に魅了されている者としては、小ネタレベルであっても、世界の繋がりを示す表現や共通語を見つけた時のカタルシスはとても気持ちがいいのです。鳥肌モノです。
セレナリア・ザ・ガイドに出てくる老師イルが可愛いです。


作風、雰囲気、セレナリアは明るい感じです。明るさとして目立つのはその青空、蒼天です。カダス、セレナリア地方で使われる挨拶「良き青空を!」はその明るさの象徴というか、雲や硝煙に覆われない空を祈る、とても爽やか挨拶です。コニー達の明るさも一役買ってます。良い雰囲気なゲームです。まうまうがまうまう。ネーエルが好き。後シリーズでは一番エロが濃いんじゃないかと思います。シャルノスに出てくるメアリの立ち絵が一番エロイという意見も聞きますが。セレナリアはOP曲「ジュヴナイル」ED曲「シリウス」となっています。このシリウスという曲名は後々セレナリアFDでいい仕事をしてくれました。思い出深いです。


このシリーズに入ったきっかけであるインガノックは一番好きです。
無限雑踏街の絶望混じりの活気が醸しだす雰囲気は印象的です。雰囲気ゲースキーとしてはこう……たまりませんね……。
話題によく上がるのは一撃必殺テンプレの気持良さがあります。音楽が良すぎるんや……。
“心の声”で用語説明されていたので助かりました。インガノックテクノロジーはシリーズの中でも特にアツいSF(すこし、ふしぎ)要素です。わくわくします。
最終章の街が崩壊するシーンの盛り上がり。専用の音楽。素晴らしかったです。グリムがキーア攫っている一枚絵は救っているようにも見えるとどこかで聞いた気がします。ああ、絵だけを見るとたしかに。


公式から。この2行が好きすぎます。
>かつては《異形都市》とさえ呼ばれたが、今では《解放都市》とも呼ばれる。
>訪れる者のすべてが、一度は、ここで涙を浮かべるという。


私の一押しはバンダースナッチさん。好きです。
誰か語り合いましょう。